手と指のトラブルについて②

手や指の痛みはなぜ感じやすい

手の大切な役割のひとつとして、触れた物についての情報を感じ取ることがあります。

たとえば、何か物を持ったとき、重さだけでなく素材が硬いか柔らかいか、温かいか冷たいか、湿り具合などを瞬時に判断しています。

手の皮膚は、とても優秀な感覚器です。

皮膚は感触、圧力、痛さ、温かさ、冷たさを感知でき、それそれ触点、圧点、痛点、冷点、温点という感覚点で感じ取りますが、手、特に指先には、これらが他の身体の部位よりも密に分布しています。

感覚点が捉えた異変は脳へと伝えられ、さまざまな情報として処理されます。

手や指の細やかな感覚は、人がさまざまな道具を使い、生活していく上で素晴らしい武器となっています。

なかでも「痛み」は、「切り傷ができた」「何かにぶつかった」など、危険なシチュエーションや、体の組織を損傷する恐れがあるときに感じるもので、危険を避けたり、危険から身を守ったりするための大切な信号です。

そのため。痛点は他の感覚点よりも多く分布していますが、それは痛みが発生したときに、強く感じてしまうことにも繋がります。

特に手や指は敏感なため、たとえば、同じような切り傷ができたときでも、指先と他の部位では感じ方に違いがあると思います。

太ももなどにできたときには気づかないほどの小さな傷でも、指先では痛みを強く感じることがあります。

このように痛みは、人にとって自分自身を守るための大切な感覚ですが、感じ過ぎてしまうことの弊害もあるわけです。

慢性化する痛みに要注意

 
私たちは、どのように痛みを感じているのでしょうか。手や指で痛みを感じた場合は、最終的には脳に伝えられますが、まず刺激が受容器という部位で電気的な信号に変えられます。
 
そうして神経を通じて脊髄へ伝えられ、ここで一度、他の神経に信号が伝えられますが、直接電気的な信号のまま伝えられるわけではありません。
 
シナプスで信号をキャッチして神経伝達物質を作り、それを次の神経の受容体がキャッチし、また電気的な信号に変えて、脳へと伝えられるのです。
 
こうした動きを経て、脳ではその信号を痛みの情報として、処理します。
 
痛みについては、たとえば、切り傷ができたときで考えてみると、はじめの「刺すような痛み」と、しばらくしてからの「ジンジンする痛み」があります。
 
医学的には、こうした痛みをそれぞれ「一次痛」 「二次痛」と言いますが、一次痛と二次痛では、痛みを伝える神経や伝達速度が異なります。
 
一次痛は組織の損傷により発生するものです。身体にとって緊急の情報で、痛い場所がはっきりとわかります。
一方、二次痛はケガなどをしたあと、しばらくしてから発生するものです。身体にとって緊急性が低い情報で、痛い場所があいまいになることきることもあります。
 
筋肉痛や内臓の痛みなどは二次痛に含まれます。なお、一次痛と二次痛の両方が同時に起きることもあります。
痛みは身体の危険を知らせる信号なので、痛みの原因がなくなれば、体が感じる必要のないものです。
 
ところが長く痛みが続いていると、シナプスが刺激され続けたことで、刺激がなくなったあとも、シナブスが神経伝達物質を作り続けてしまうことがあります。そうなると、原因がないのに痛みが続きます。
 
痛みは本来、危険な原因から身体を守るための反応ですが、慢性痛の場合はそうした本来の目的と異なり、痛みそのものが病気となってしまうのです。

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