足底筋膜炎になりやすいハイアーチ・偏平足
足の裏には、踵から土踏まず、足の指にかけて筋肉が張り渡されています。
この筋肉の表面には強い繊維性の膜である足底筋膜が存在し、踵と足の骨を引き寄せてアーチを作り、路面からの着地衝撃を和らげる役割を果たしています。
しかし、ランニングやウォーキング時にその衝撃を繰り返し受けると筋膜が炎症を起こし、土踏まず周辺に痛みが発生します。これが足底筋膜炎です。
この症状が起こりやすいのは、土踏まずが過度に落ち込んだ状態の偏平足、逆に土踏まずの高さが高すぎる状態であるハイアーチの人です。
偏平足は踵と指を結んだアーチが低く、衝撃を吸収する力が弱いため、より大きなストレスが腱膜にかかって炎症が起こります。
ハイアーチの場合は、足底腱膜が短く突っ張っているため、ランニングやウォーキングの着地衝撃でアーチがつぶれるたびに、足底筋膜にストレスがかかり、炎症が起こります。
いずれも足底の筋膜を鍛えて柔軟性をつけることが最大の予防策です。普段から足底の筋肉をタオルギャザーなどで鍛えたり、足の指を引っ張って足底筋のストレッチをしたりしましょう。
痛みがある場合はアイシングや湿布をしてランニングやウォーキングは2週間ほど中断し、痛みがなくなってから、ストレッチをしたり足底筋の筋トレをしてランニングやウォーキングを再開してください。
土踏まずのアーチをサポートするインソールもおすすめです。
