むちうちの後遺症について



むち打ち症では、事故直後の診断と治療の善し悪しが後遺症を残すかどうかの要因になります。
後遺症が残った場合、事故直後の障害の程度によって、必ずしも一定ではありませんが、事故発生時からの経過時間により、症状の一般的な変化というものがあります。
2週間~6か月までは、神経根症状が強かった場合、肩や首の異常緊張が残ります。6か月から一年までは圧迫や牽引を受けた神経根の種類によっては手のしびれや違和感が残ります。
脊髄そのものが圧迫された場合、特に初期の段階で腫脹、浮腫を減少させる治療を行っていないと、手だけでなく足にもしびれ感、ふるえなどの後遺症が残ります。
初期に十分な治療がなされず、6か月以上痛みやしびれが続くと痛みそのものの悪循環が起こり、長期にわたる後遺症となります。
同様に初期治療が不十分だと、特に自律神経症状があった患者様は後遺症として、耳鳴り、めまい、精神状態の不安定などが起こり、睡眠薬を飲まないと眠れないくらいになります。
事故後一、二年して、特殊な後遺症として、頚髄のいろいろな痛みがあります。しかし、変形性頚椎症がある場合は、事故との因果関係を証明するのは困難です。
事故があってもなくても、なくても症状があらわれたかもしれないからです。
また、一般的には、集中力が減退したり、疲れやすくなったり、イライラした気分に悩まされたりします。女性の場合は若い人でも更年期障害のような症状になります。
