打撲・捻挫の症状と治療
打撲では程度の差はありますが、皮膚および皮膚の下の組織が障害を受けたわけですから、内出血などを起こし、腫れてきます。
事故が起こってから24時間以内は冷やすことが第一です。2日目からは温めてやりましょう。
腫れが続いているようであれば、血液の循環を妨げないように、テーピングで圧迫を加えておけば効果があります。
あるいは就寝時に、腫れのある手や足を心臓の高さよりも高くしておきましょう。
捻挫では関節包や靱帯が伸びたり、部分断裂を起こしていることがあります。
この場合は関節が不安定になりますのでテーピングを行います。テーピングとは大きめの絆創膏のような包帯で、関節をしっかりと固定することです。
ただぐるぐると巻きますと、血液の循環を妨げますので、できるだけ8の字に巻くようにします。
無理をしなければ痛みが起こらないような状態でも、関節が良くなるまではグラグラしないように固定しておいたほうが良いでしょう。
捻挫の場合関節内に内出血があると、関節の動きが制限されて、後で固まってしまうことがあります。
かなり痛みますし、患部も腫れることが多いので、すぐにわかります。
筋肉の周りの腫れに一番良い治療法は筋肉を連動させることです。
関節そのものは安静を必要とする場合でも等尺性運動をするようにします。
例えば、膝の場合ですと仰向けに寝て、膝を後ろを力いっぱい床に押し付けるようにします。入浴は、打撲・捻挫のすべてに、大変効果があります。
できれば、朝昼晩と三回くらい入浴し、その都度、打撲や捻挫を起こしているところを、お湯の中で、動かしてみることです。
手足をお湯の中で水の抵抗を加えながら動かすと等速性運動になります。ギプスやシーネをあてて固定する場合そのまま放置しておきますと、アキレス腱が短くなったり、足首の動きに制限が起こったりします。
できるだけ早く等尺性運動を始めるようにし、固定がとれた段階では等速性運動をしたほうが良いでしょう。


