このような症状が元々あると回復が遅れることがあります
①変形性頚椎症
変形性頚椎症は、簡単に言えば、頸椎及び椎間板の老化現象による障害です。
頸椎が老化現象によって正常な位置や形を保てなくなるためにむち打ち症の症状を強くしたり、改善を遅らせたりするわけです。このような老化現象は20台ですでには始まります。
椎間板の中には髄核が含まれていて髄核の中にはゲル状の液体が入っています。老化現象というのはこの髄核や椎間板そのものが脱水症状を起こし、厚みを失ってしまうことです。
椎間板が厚みを失ってしまうと椎体間の間隔が狭くなり骨と骨が接触するようになり、変形してしまいます。
頸椎の変形と同時に、骨棘といわれる余分な骨ができることがあります。特に骨棘が後方にできますと、余分な刺激となり、むち打ち症の改善を遅らせてしまいます。
骨棘は老人だけでなくスポーツ選手(レスリング・体操選手など)は若くてもできることがあります。
②後縦靭帯骨化症
脊髄の後方を縦に走って後縦靭帯が徐々に骨に変化して脊髄側に膨らんで脊髄を圧迫する症状です。後縦靭帯骨化症が進行しますと椎間孔が狭くなり神経を刺激します。
③悪い姿勢
脊柱全体は、首の部分が前、胸の部分は後ろ、腰の部分は前に出っ張り、全体がスプリングのような作用をします。椎間板もショックを吸収する働きがあるわけですが、脊柱全体としてもスプリングのように働き、ショックを吸収します。
ところが、姿勢の悪い人(猫背など)は脊柱が正常なカーブ描けていないわけです。
このような方がむち打ちになると、このカーブがなくなり、ストレートネックや過度なカーブを描きショックをうまく吸収できなくなります。
歩いていてもその振動が通常のS字カーブよりもダイレクトに首や頭に伝わり、頭痛や首や肩の筋肉のこわばりがでます。
このような場合は精神的にも抑圧されることが多く気分が鬱っぽくなっててしまいます。
なので、むち打ち症の際は姿勢を正すことがむち打ち症状の改善に有効になるので気を付けてください。


