膝の不調に悩む人が増えています
人間にとって、歩いたり、走ったり、座ったりすることは、生きてゆくために必要不可欠な行動です。
その動作のためにひざは、重要な役割を果たしています。
人間は生まれると同時に手足を動かします。立ち上がって一人で歩き始めるようになると、さらにその動作が活発になります。
その結果膝は絶えず酷使され、消耗が進みます。
若いときには気づかなくても、中高年になって老化が進んだ時、膝の具合が悪いと、歩く座るに不都合が起き、膝がどんなに重要な関節かを思い知らされます。
毎日、姫路けいらく整骨院の外来には膝に不調を訴える患者様がたくさん来られます。膝の障害はどうしてこんなに多いのでしょうか。
人間は大昔は他の動物と同じように四本足で歩いていましたが、進化して立ち上がり、二本足で歩行するようになったことはみなさんご存じでしょう。
腰や膝が構造的に強くならないうちから四本足に分散されていた人間の体重は膝や腰に集中しさらに体のバランスをとるために無理な動きを強いられて酷使されるようになりました。
二本足で直立した体を支えるためにふくらはぎの筋肉、太ももの筋肉、お尻の筋肉、お腹の筋肉、背中の筋肉などが発達しました。
しかし二本足で体を守るために十分なほどに発達していません。
そして、四本足時代には背骨にぶら下がっていた内臓は筋肉によって支えられるようになりました。
こうした体の変化は膝関節や股間節、足関節に多大なストレスをもたらしました。
なかでも、二本足でバランスよく立つために膝に大きな負担がかかるようになりました。
また、膝はたんに足の曲げ伸ばしするだけでなくねじったり回転したりという複雑な動きをしているということも特徴の一つです。
健康増進のために、スポーツが奨励されています。
どんなスポーツでも体をしっかりと構え、運動の中心となるのは腰から下の下肢です。
なかでも膝はスポーツをするうえで重要な部位なので負担がかかり膝痛が起こりやすいというわけです。
膝痛があっても、若いうちはなんとかその負荷や酷使にも耐えることができますが年をとるにつれて
骨や筋肉がおとろえ無理な動作を重ねてきた結果として膝の不調に苦しむ方が多いのです。