2025-05-12
成長期にみられる膝の痛み
幼児期から中学生までの子供が、夕方から夜にかけての膝の痛みを訴えることがあります。
これは、膝の使い過ぎによる発育痛、成長痛と呼ばれるもので、長く続かなければとくに心配はいりません。
また、小学校の高学年から中学生にかけて起こる膝の痛みにオスグット・シュラター病があります。これは膝に負担がかかる運動を続けることにより、腱が骨に付着している部分で、引っ張る力によるオーバーワークを起こすことが原因です。
成長期の子供は、骨が弱いうえに、身長の伸びが著しいため、筋肉の付着している部分が骨によって引っ張られる傾向にあります。
さらに、走ったり飛び跳ねたりすると、疲労がたまり、膝蓋骨から腱が脛骨についている骨の盛り上がり部分を抑えると痛みが生じます。
オスグット・シュラター病は、スポーツをひかえ、膝を保護していれば痛みはとれますが、腫れや熱感、痛みがきついといったような症状がある場合は、専門医を受診する必要があります。