姿勢の悪さも膝痛の原因になる
人間の正しい姿勢とは、直立した時に重心が体の中心部を通り、荷重線が膝と足の裏の中心を通っている状態です。しかし、姿勢が悪い人は、この重心が体の中心からずれており、骨盤の傾きも水平に近い状態になっています。
膝に歪みやずれがあると、不自然な力が股関節にかかってきます。
その結果、股関節が歪み、その上にある骨盤がずれてきます。
骨盤がずれると、その上にのっている背骨が前後左右にずれてくるようになります。
さらにはその上にある首の骨までもが歪んできます。このように膝がゆがむと、その影響は膝ばかりではなく、全身に及んできます。
肩こりや腰痛は比較的起こりやすいものですが、人によっては首こりや首の痛み、頭痛、冷え性、のぼせ、イライラ、耳鳴りなどの様々な不快な状況がみられることがあります。
姿勢という点では、正座にも問題があります。
正座は言ってみれば膝をを不必要に曲げすぎた状態であり、膝に大きな負担をかけることになります。
しかし、正座できるうちは1日1分間、膝を完全に使うために風呂の中でもよいので、正座をしてください。
昔に比べて正座をする機会が少なくなったものの、日本人には畳の上で正座をして過ごす習慣があります。
このような生活様式も膝の健康に少なからず影響を与えています。
膝を悪くしてしまい膝痛がある場合は、正座はなるべく避けたほうが良いでしょう。