膝が痛いときは温める?冷やす?
皮膚を温めると、関節部分では血液循環が促進され、痛みをだす成分が洗い出されて筋肉などの組織の緊張が和らいで痛みも軽減します。
冷やすと皮膚や皮下組織の血管が収縮して循環血液量が減少し、皮膚の表面の痛覚に対する麻酔作用が起こって、痛みが和らぎます。
しっかり冷やした後は、循環血液量が温めた時より増え、痛みを出す成分が荒い流されやすくなります。
膝が腫れあがって熱をもっていたり、膝が痛み始めた直後などの急性期には、患部を冷やすようにすると、浮腫(むくみ)の軽減や炎症の鎮静化に効果があります。
アイスマッサージを行うのも一法です。
これは、潮と氷を入れた氷嚢を用意し、周りを乾いたタオルで覆い、炎症が収まるまで局所に当てるというものです。
しかし、炎症が収まった後も痛みが続くときは、長時間冷やしていると血液の流れが悪くなり、関節の硬さを促進させることになってしまいます。
したがって、慢性期の膝痛には膝を温めることが基本となります。
膝を温めるには次のような方法がありますが、膝だけでなく全身の血行を良くすることも大切です。
①ストレス発散にもなる温泉療法
温泉に入ることで血行が促され、酸素や栄養素が体内に取り入れられて、老廃物が除去されます。また、温泉は膝に良いというだけではなく、心身ともにリラックスできます。
心臓などの循環系に病気のある人は注意しましょう。
②服装の工夫
保温性のある下着などを重ね着したりして膝を冷やさないようにしましょう。
女性はパンツスタイルのほうが冷えずに済みそうですね。
③保温用のサポーターの使用
④ホットパックの使用