肩パンパン、後ろ首が痛いなどの症状がある方は必見
長時間のデスクワークや、うつむき姿勢で行う作業の後に、首や肩がこったと感じて、手で肩のあたりを揉んだり首を回したりした多ことがある人は少なくないでしょう。
これは筋肉の緊張を感じた私たちの体が、自然に筋肉を動かして自らをほぐそうとしているのです。
言い方を変えれば、首や肩に違和感や痛み、張りを感じたら体を動かして体をほぐすタイミングであるともいえます。
首や肩をちょっと動かしたり、軽くマッサージをしたりする程度で筋肉の緊張が解消されればいいのですが、筋肉が十分にほぐれないまま、翌日もまた翌日もまた同じように、同じような姿勢や動作を長時間続けると、筋肉の緊張が常態化します。この状態を「過緊張」といいます。
筋肉が過緊張状態になると、どんなに楽な姿勢をとっても肩がパンパンに張ったまま、後ろ首がカチカチに硬くなったままです。
こうなると、緊張した筋肉が常に血管を圧迫して血流が悪化、疲労物質が滞って、首肩の不快感・だるさ・痛みが強まります。
そればかりか、腕のしびれが現れたり、頭痛や吐き気がしたりすることもあります。
これが筋肉からくる首こり肩こりです。
さらに過緊張状態に筋肉は凝り固まって動かないので筋膜との間で癒着が起こりがちです。
筋膜は筋肉と周囲の組織との間にあって、筋肉をあるべき位置に保持しつつ、滑らかに動くようにする潤滑油のような役割があります。
それが癒着すると筋肉と皮膚との間の滑りが悪くなり、少し肉を動かしただけで皮膚まで引っぱられてしまいます。
これにより神経が刺激されることでも、痛み張りを感じるようになります。