膝の構造の基礎
膝は、大腿骨、腰骨、膝蓋骨の3つの骨に加え、内側および外側の側副都帯と前後の十字靭帯の4本のじん帯、そして関節の間にある半月板というクッションで構成されている。
関節部分の骨は、 軟骨というクッションで覆われている。
この軟骨は軟らかく、これがあるおかげで関節はスムースに動くことができる。
軟骨の表面は非常に滑らかで、血管はなく、滑まで作られた関節液の成分から栄養が供給されている。
膝の骨の場合、若年の健常者では大腿骨側に4mm、脛に4mmの軟骨があるので、レントゲン写真を撮ると、 骨と骨との間に約8mmの隙間ができる。
しかし、この軟骨は日々の使用により、徐々に摩耗していき、クッションとしての機能が低下してしまう。
結果、体重をかけたときに痛みが出たり、負担がかかると炎症が起きて、関節液がたまりやすくなってしまう。
したがって、物理的なストレスが多いアスリートや肥満気味の人などは、軟骨の摩耗の進行が早まってしまうので注意が必要だ。
また、日本人は「ガニ股」、正確には「O脚」であるとか「内反膝」の人が多いので、関節の内側のほうが外側よりも早くすり減ってしまう傾向にある。
いずれにせよ、 日頃から補強トレーニングやストレッチをしっかりと行い、大きなトラブルの発生を防ぐ必要があります。