大腿四頭筋とのバランスが大事です
ハムストリングスの肉離れは、短距離走など、瞬発力系の競技に多いケガです。
全力でスパートしたり。 下り坂でスピードが出たときなどに起こりやすく、運動不足や肥満気味の人の場合、ダッシュなどで自身の筋力以上の負荷をかけることも原因になります。
太モモは前部に大腿四頭筋、後部にハムストリングスという筋肉があり、 一方が収縮すると、もう一方が弛緩するという具合に連動して動いています。
瞬発力系の運動の場合、大腿四頭筋”1” に対して、ハムストリングスは0.6~0.7 くらいの筋力比が理想。ただし持久系の運動をする場合には、ハムストリングスの筋力を 0.4~0.5” くらいしか使わないこともあります。
そういうときに急に強い負荷をかけて走ると、筋力の強い大腿四頭筋にハムストリングスが引っ張られて肉離れが起こりやすくなります。
つまり、肉離れは ハムストリングスの筋力と柔軟性不足がおもな原因なので、予防のストレッチとトレーニングは重要です。
気温が低いとき、走り始めに体が十分に温まっていない状態のときにはとくに注意を。
肉離れが起こってしまったら、まずはアイシングを行おう。
1週間ほど安静にして、生活に支障がなくなったらストレッチをして徐々に柔軟性を高めてからトレーニングを再開しよう。