背中の筋肉を緩める
人間の背骨は、別名「脊柱」,「脊椎」とも呼ばれ、家に例えるなら大黒柱にあたる重要な部分です。交通事故やスポーツなどでむちうち症になると、背骨の周りの筋肉が必要以上に緊張し、大きな負担に耐えられなくなり、ズレや歪みが生じます。
そこで、背骨を中心にした筋肉をほぐしましょう。
自然治癒力を低下させる原因のひとつに、筋肉の硬化が挙げられます。
事故やケガなどで障害が生じると筋肉は必要以上に緊張するという性質があり、過度の緊張が脊椎のズレや歪みをもたらします。
こうしたズレや歪みなどの構造異常に大きな威力を発揮するのが整体術です。
整体では単に脊椎のズレや歪みを矯正するだけでなく、同時に周りの硬くなった筋肉を緩めることで、血液やリンパ液の循環をスムーズにし、驚くほど早く症状を改善することができます。
術者は被術者の左側に位置します。
被術者はうつ伏せになり、両ひじを曲げて手をあごの下で組みます。
ベッドの場合は、両手を横に下げても結構です。被術者は力を抜いてリラックスしましょう。
術者は左手のひらを被術者の背中の左側に置きます。
指先は被術者の足の方に向け、背骨と沿った形になります。
右手のひらは被術者の右側に置き、指先は左手とは反対に頭の方へ向けます。術者は、腕をはすかいにした格好になります。
左右逆方向にひねるように
この状態から左手で筋肉を押しながら下げていき、同時に右手を上向きに押圧します。
背骨を中心に左右逆方向にひねるようにして、筋肉を緩めましょう。
肩から腰の方へ移動して、これを二、三回繰り返します。
次に術者は左右の手を逆に置いて施術します。
両手のひらは必ずはすかいに置き、並列しないように注意しましょう。背中の筋肉に無理な負担をかけないためです。