胸椎、腰椎の調整
交通事故やスポーツの激しい衝撃によって頚椎のほか、胸椎、腰椎のズレや歪みを生じることがあります。
胸椎の歪みは肩こりに影響します。胸椎と腰椎をまっすく伸ばし、筋肉に無理がかからないように調整する方法を紹介しましょう
交通事故やスポーツの際、肩や手、肘を強くぶつけると、胸椎や腰椎がズレることがあります。
交通事故直後は大したことはなくても、数週間、あるいは数カ月経ってから症状が出る患者さんも少なくありません。
そのため、事故の後遺症とは気付かず、慢性的な症状として一生、付き合っていくというケースもあります。
むちうち症が腰痛、椎間板ヘルニア、 坐骨神経痛、股関節痛などの「隠れ原因」となっていることも多いのです。
ここでは胸椎と腰椎をまっすぐに伸ばす施術を行います。
被術者はうつ伏せになります。
術者は左側に立ち、左手のひらを被術者の後頭部に置き、 右手のひらを仙骨(脊柱の下端部)の上に置き、背骨を押すようにして伸ばします。
次に右手のひらをそのままにして、左手のひらを胸椎に乗せ、背骨を伸ばします。
両手のひらの間隔を徐々に狭くしていきます。
続いて、左右の手を入れ替え、左手のひらを仙骨の上にあて、右手のひらを胸推11、12番あたりに置き、 左手のひらは、そのままにして右手のひらを十二番あたりに置き、両手を交差させて腰椎を伸ばします。そのままにして右手のひらを腰椎1・2・3・4・5 番へと下に移動させながら順次腰椎を伸ばしていきます。