仕事や家事で欠かせない手と指の動き
手は人にとって特別な意味を持つ器官です。
よく、人と他の動物の違いとして、複雑な道具を使うことが挙げられますが、それも手の働きの多様さが可能にしているものです。
人類の祖先は二足歩行を始めることで2本の前足で体を支える必要がなくなり、手として自由に使えるようになったことで大きな変化を遂げました。
手の働き自体は日頃あまり意識することがないかもしれませんが、手は生きていく上で欠かせないものです。
たとえば、朝起きると、まず洗顔や朝食の支度をすると思いますが、水道の蛇口をひねるのにも、領やフォークを使うのにも手が必要になります。
炊事、洗濯、食事といった家事には手が欠かせませんし、職場でもパソコンの操作や書類へのサインはもちろん、車の運転、荷物の運搬、ドアの開け閉めなど、次々と手指を使った動作を行います。
私たちは、日常生活のなかで常に手や指を動かし、使い続けています。
そうした手指の動作には、さまざまなものがあります。
まずは、「物をつまむ」は親指と人差し指や中指で挟む動作です。
次に「物を握る」は親指と他の4指、あるいは手のひらも使って、道具などをしっかり支えます。
そして、「叩く」はパソコンのキーボードなど指をバラバラに使うこともあれば、 手全体を使うこともありますし、ドアをノックするときなど手を握った状態で叩くこともあります。
このほかにも、押す・ねじる・さする・すくう・ひっかく・はじく・投げるなど、手指の動作には、実にさまざまな動きがあります。